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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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NINE
NINE

 NINE
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2009年
アメリカ
時間118分
監督ロブ・マーシャル
脚本アンソニー・ミンゲラ 、 マイケル・トルキン
音楽モーリー・イェストン 、 アンドレア・グエラ
出演ダニエル・デイ=ルイス 、 マリオン・コティヤール 、 ペネロペ・クルス 、 ジュディ・デンチ 、 ケイト・ハドソン

オフィシャルサイト

 ミュージカル「シカゴ」や、チャン・ツィイーの「SAYURI」などで知られる監督R・マーシャルの最新作である。本作の土台はイタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニの傑作「8 1/2」だ。これは、フェリーニ自身を投影した主人公の映画監督が、自ら抱える苦悩や煩悩を現実と幻想を交錯させて描いた作品だった。本作は骨格部分はそのままでミュージカルに衣替えした一篇だ。

 イタリアのチネチッタ撮影所。その第5スタジオに一人の男が入ってくる。天才監督グイド(ダニエル・デイ=ルイス)である。撮影開始日も近いというのに、スランプにおちいった彼は、まだ一行も脚本が書けずにいた。スタッフも役者も、衣装も美術も全てスタンバイOKなのに、肝心のアイデアが浮かばないのだ。そんな訳で、製作発表に詰めかけた報道陣を尻目に、彼は自分を愛してくれる女たちの元へと一目散だ。その場所は、かって女優で、今は一番の理解者である妻ルイザ(マリオン・コティヤール)のそばであり、ある時は愛人カルラ(ペネロペ・クルス)のベッドの中であり、そしてまたある時は、自分の映画の大女優クラウディア(ニコール・キッドマン)のかたわらだったりした。そしてさらには、少年のころに出会った娼婦サラギーナ(ファーギー)や、愛するママ(ソフィア・ローレン)への妄想でもあったのだ。物語は、そんな女たちのはざまでゆれ動く主人公の心象を、劇中のダンスシーンに挿みながら綴っていく。 

 確かにケイト・ハドソンが歌って踊る「シネマ・イタリアーノ」や、フーァーギーが砂を巻き上げて踊る「ビー・イタリアン」など、大勢のダンサーを従えて歌い踊る場面は圧倒的だが、その歌と踊りをさえぎるように挿入される回想や妄想シーンは感心できない。さらに、主人公と女たちの“どろどろ話”のなんと退屈なことか。そんな話はどうでもいいから、スカッとした歌やダンスを見せてくれ!と、ストレスだけがたまっていく。

 トニー賞に輝くブロードウェイの舞台版はいざ知らず、映画版の本作は、ミュージカル本来の軽快さと楽しさが盛り込めていればと、つくづく惜しまれる作品だ。
(2010/03/29)

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