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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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蒲田行進曲

蒲田行進曲
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1982年
緋本
時間109分
監督深作欣二
脚本つかこうへい
音楽甲斐正人
出演松坂慶子、風間杜夫、平田満、高見知佳、原田大二郎、蟹江敬三、岡本麗

 「仁義なき戦い」に代表される一連の“実録モノ”で暴力描写に手腕を発揮した深作作品ながら、こちらは暴力とは無縁の泣かせて笑わせる人情喜劇の傑作だ。

 ここ、チャンバラ映画のメッカ東映京都撮影所では、今まさに「新撰組」の撮影真っ最中である。主役を演じるのは、“銀ちゃん”こと、花形スターの倉岡銀四郎(風間杜夫)、この物語の主人公だ。その銀ちゃんの付き人ヤス(平田満)は、金も名誉も命もいらぬとひたすら銀ちゃんに憧れるウダツのあがらぬ大部屋俳優。そしてヒロイン小夏(松坂慶子)は銀ちゃんの恋人ながらも今や落ち目の女優だ。この愛すべき三人組が本作の主なる登場人物という訳だ。物語は、そんな彼らの妙ちくりんでおかしな人間模様と、たとえ昼でも、必要とあらばたちどころに夜に変えてしまう不思議世界“撮影所”の裏側を舞台に、コミカルに、かつ賑やかに展開する。

 夏のある日、小夏を連れた銀ちゃんがヤスのアパートにやってくる。そこであろうことか銀ちゃんは、自分の子供を身ごもった小夏を貰えとヤスに押しつけてしまう。かくてヤスと小夏は一緒に暮らすことになるのだが、気持ちは銀ちゃんに残したままの小夏が、やすやすとヤスになびこう筈もない。ところがヤスは、そんな小夏にひたすらつくし、次第に小夏の心を掴んでいく。危険なスタントに挑み続け、日ごとに生キズが増えていくヤス……。
 このくだりは、ヤスのブキッチョな男心とやさしさとで見る者ホロリのいい場面だ。そのヤスが、小指を立てて「これが、これなもんで」と喋るセリフが、当時チマタでハヤッたことを思い出す。片やふたりの男のあいだでゆれるヒロインを演じた松坂慶子。彼女が銀幕にクッキリ刻んだ可憐な小夏は、今見ても生き生きとして可憐なままだ。銀ちゃんのハジケっぷりこそいただけないが、背中から真っ逆さまの「階段落ち」の見せ場から、ラストの意外な幕切れまで、その小気味のよさにつられて拍手の一篇である。
(2010/04/08)

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