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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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第9地区
DISTRICT 9

第9地区
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2009年
アメリカ/ニュージーランド
時間111分
監督ニール・ブロンカンプ
脚本ニール・ブロンカンプ、テリー・タッチェル
音楽クリントン・ショーター
出演シャールト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ、ジェイソン・コープ、ヴァネッサ・ハイウッド、ナタリー・ボルト

オフィシャルサイト

 南アフリカのヨハネスブルグ上空に突如現れた巨大宇宙船。だがそれは航行不能な故障船だった。人類はその船内から衰弱した異星人たちを救出。彼らを「第9地区」と名付けた仮設に住まわせて隔離する。

 それから28年が経過。そして物語はここから始まる。甲殻類にも似た異星人たちは、今や市民から“エビ”と呼ばれて蔑まれ、しかも野蛮で不潔と嫌われる存在だった。ここ第9地区では、そんな彼らを排斥したい地域住民と彼らとの間で衝突が頻発。事態を憂慮した政府は、異星人たちを新たな難民キャンプに移転させる計画を立てる。その計画の最高責任者に抜擢されるのが本編の主人公、巨大企業MNUの社員ヴィカス(シャールト・コプリー)という訳だ。彼は取材班と共に異星人の小屋をまわっては半ば強引に彼らから移転OKのサインを取りつけていく。だがそんなある日、彼は思わぬアクシデントに見舞われる。異星人の小屋を調査中に、はずみで浴びた液体で謎のウイルスに感染してしまうのだ。やがてそれは彼の身体をむしばみ始め、少しずつその肉体を異星人特有の体形“エビ”の姿に変えていく……。

 取材班のカメラを通して見るようなインタビュー形式の冒頭から、そのドキュメンタリー的語り口がまずユニークだ。空中にはバカでかい宇宙船が浮かび、下に広がる雑然たるバラック住宅群「第9地区」を主な舞台としたストーリー構成も面白い。また、確かに意表を突く展開はグイグイ観客を引っ張りもする。だが、ブレるカメラと小刻みな画面処理に加え、吐くは垂れるわ、と云った汚いシーンの多さには辟易だ。
 さらに惜しまれるのは、本作が南アのアパルトヘイト政策や人権にまつわる移転問題など、宇宙難民に見立てて描く痛烈な風刺劇なだけに、終盤の「トランスフォーマー」まがいのアクションで、シニカルかつ苦味の効いたそれまでの味付けを一挙に薄めたのがザンネンだ。

 とはいっても異星人の複雑怪奇な造形や、手アカの付いたような宇宙船の外観など、見どころ満載のSF作には違いない。
(2010/04/25)

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