正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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グロリア
GLORIA

グロリア
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1980年
アメリカ
時間121分
監督ジョン・カサヴェテス
脚本ジョン・カサヴェテス
音楽ビル・コンティ
出演ジーナ・ローランズ、ジョン・アダムス、バック・ヘンリー、ジュリー・カーメン、ジェシカ・カスティロ

 「ローズマリーの赤ちゃん」や「特攻大作戦」などの個性派俳優J・カサヴェテスは、インデペンデント(自主製作)映画の父と呼ばれる異色の監督でもあった。そんな彼が愛妻J・ローランズをヒロインに撮った作品の中で、最も彼女の持ち味が生きたのがこの「グロリア」だ。

 舞台はニューヨクのサウス・ブロンクス。何やら怪しげな男たちが、とあるアパートに入っていく。そしてその上層階の一室では、これまた、いわくありげな家族があわただしく荷造り中だ。その緊迫状況のワケはすぐに判明する。それは、ある組織の会計係であるこの家の主人ジャック(バック・ヘンリー)が組織のカネを横領して発覚。そのため彼は、組織の連中に追われていたのだ。で、家族ともども逃げ出す準備の真っ最中だったと云う訳である。だがすでに、追っ手は目前だ。逃げきれぬと悟ったジャックは6才の息子フィル(ジョン・アダムズ)を、たまたま訪れた隣の住人グロリア(ジーナ・ローランズ)に託す。ただならぬ空気を察知したグロリアが少年を部屋に連れ戻った直後、ジャック一家は皆殺しにされてしまう。ところが、少年が父親から預かったノートに組織の秘密が記録されていたため、今度は二人が組織に狙われることとなる。というのがこの映画のオープニングだ。
 
 もともとボスの情婦だったグロリアにとって、これは昔の仲間を敵に回すことでもあるのだが、ともかくこうして子供嫌いなグロリアと、変にマセクレた少年フィルの、必死の逃避行がはじまることに……。

 と、ここまで読んだ読者は、本作がある映画によく似た展開であることにお気づきだろうか?そうなのである。本作は「レオン」の原点とも言われている作品でもあるのだ。「レオン」もなかなかの傑作だったが、男たちがアパートを取り囲む緊迫した冒頭場面から、少年の手を引いて街角を逃げ回り、屈強な男たち相手に拳銃をブッぱなす“おばさん”を、タフでクールでカッコよく描く「グロリア」は、「レオン」とはひと味違う味わいの、まさにお薦めの一篇と云っていい作品だ。
(2010/05/04)

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