正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
映画評の続きを読む

正統派映画評!『映画開拓史』点数の数え方

点数の数え方

正統派映画評!『映画開拓史』のスポンサー

Jocasi

個別映画評

12ラウンド
12 ROUNDS

12ラウンド
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2009年
アメリカ
時間110分
監督レニー・ハーリン
脚本ダニエル・クンカ
音楽トレヴァー・ラビン
出演ジョン・シナ、アイダン・ギレン、アシュレイ・スコット、スティーヴ・ハリス、ブライアン・ホワイト

 「ダイ・ハード2」「クリフハンガー」「カットスロート・アイランド」など、ダイナミックなアクション物に手腕を発揮するR・ハーリンの最新作だ。題名はボクシング映画みたいだが、中身は結構ハードな活劇なのだ。

 主人公はニューオーリンズ市警の巡査ダニー・フィッシャー(ジョン・シナ)だ。彼は、相棒の巡査とパトロール中、市警本部が追っていたテロリストの強盗犯マイルズ(アイダン・ギレン)のクルマを発見。追跡のすえ捕まえる。だが、その追跡中にマイルズの女が事故死してしまう。女を殺されたと逆恨みしたマイルズは、ダニーへの復讐を誓う。とまぁ、こんな具合に物語は始まるが、なんと、主人公はクルマで逃げる犯人を、走って追っかけるのである。彼は、路地を駆け抜け塀を飛び越し、他人の家もおかまいなしに通り抜け、先回りをして犯人を捕まえるという離れ技をやってのける。だがこのありえない展開が、しょっぱなから観客をシラケさせてしまうのだ。

 そしてその逮捕劇から1年後。マイルズが脱獄。ダニーの恋人モリー(アシュレイ・スコット)を人質にとり、12ものあぶないゲームを主人公に仕掛けてくる。と云うのがこのお話の骨格部分だ。つまり、恋人を救い出すために犯人が仕掛ける難題をひとつずつ解決していくその過程で、主人公がタイマー付き爆発物を処理したり、暴走する路面電車にぶら下がったりと、いろんな危険に遭遇するという訳だ。
 もちろん見せ場はこれらのアクションシーンだ。だがなぜかその見せ場が、過去の傑作「ダイハード」シリーズや「スピード」に重なるところが本作の苦しいところでもある。このところヒット作のなかったハーリンの焦りが、このあたりに出ているようでやるせない。

 さらに、最終ラウンドまで犯人は捕まらぬと、案に示したような題名もマズイ。これではまるで観客の“見る楽しみ”を奪うようなものだ。ボクシングにしても、観客の期待はKOシーンが何ラウンドで見られるかに集まるものだ。もしそれが試合の途中では勝敗つかぬと最初から明示されたゲームだとしたら、これほどツマらぬ試合はないだろう。 好きな監督の作品だけに、劇場未公開となってしまった本作の仕上がり具合がザンネンだ。
(2010/05/10)

トップへ