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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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さらば友よ
ADIEU L'AMI

さらば友よ
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1968年
フランス
時間111分
監督ジャン・エルマン
脚本セバスチアン・ジャプリゾ、ジャン・エルマン
音楽フランソワ・ド・ルーベ
出演アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソン、ブリジット・フォッセー、オルガ・ジョルジュ=ピコ、ベルナール・フレッソン

 公開当時、フランスの人気スターで美男の代名詞でもあったA・ドロンと、武骨な男臭さが魅力のハリウッド俳優C・ブロンソンの共演で話題を呼んだのがこの映画だ。そしてこの手の、スターで客を呼ぶ映画は、たとえその役が悪役でも、必ずと言ってよいほどカッコよく華を持たせて描いたものだった。従ってここでもご多分にもれず、ドロンもブロンソンもめちゃめちゃカッコいい。

 アルジェリアからの帰還兵である軍医のバラン(アラン・ドロン)が、見知らぬ女イザベル(オルガ・ジョルジュ=ピコ)から、無断で勤め先の広告会社の債券を持ち出していたので、クリスマス休暇の終わるまでに会社の金庫に戻してほしいと頼まれる。そこで、どうせ金庫を開けるのなら中の札束は頂こうと考えたバランは、その仕事を引き受ける。するとそこへ帰還兵仲間のアメリカ人軍曹プロップ(チャールズ・ブロンソン)が現れ、共に金庫室へ忍び込むことになる。だが、悪戦苦闘して開けた金庫はカラッポで、おまけにふたりともその金庫室に閉じ込められるハに……。
しかし、この予想外の出来事がふたりの男を奇妙な友情で結びつけ、終盤の男のドラマとしての忘れえぬ名場面へとつないでいく。やがて彼らは壁を壊し通風孔をくぐり抜け、なんとか金庫室は脱出するものの、そこには警備員の射殺体がころがっているのだった。ふたりはイザベルとその同性愛の相手ドミニク(ブリジット・フォッセー)が仕掛けたワナに、まんまとハマってしまっていたのである。

 脚本のセバスチアン・ジャプリゾは一風変わったミステリーを得意とする作家だ。たとえば彼の「シンデレラの罠」では、主人公が探偵であり事件の証人であり、さらには被害者でもあり犯人でもある、という具合だ。そしてその風変わりな味わいは本作でも健在だ。金庫室に忍び込むのが、盗むためでなく“戻す”ためだという冒頭からもそれがわかる。その上に、稀代の美男スターと男の中のオトコみたいなアクションスターを絡ませたことで、この映画は誰の目にも忘れがたいものになったようだ。名作「禁じられた遊び」の子役、ブリジット・フォッセーが成長した姿を見せるが、
いぶし銀のような男たちの前では、影がうすいのもまた仕方のないことだろう。
(2010/05/31)

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