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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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イングロリアス・バスターズ
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イングロリアス・バスターズ
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2009年
アメリカ
時間152分
監督クエンティン・タランティーノ
脚本クエンティン・タランティーノ
音楽
出演ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、クリストフ・ヴァルツ、ダイアン・クルーガー、イーライ・ロス

オフィシャルサイト

 暴力描写とヨタ話が好きなタランティーノにアカデミー賞は似合わないが、なんと本作はその8部門でノミネートされただけでなく、本当に助演男優賞を取ってしまったタラ会心の一篇だ。そしてその“極悪将校振り”が認められたC・ヴァルツの演技の、なんと不気味で怖いことか。受賞も納得のその演技は、一見に値する“怪演”でもあるようだ。

 1941年、ナチス占領下のフランス。一軒の農家をナチス高官、ランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)が訪れる。彼はその家のあるじに紳士的かつ、おだやかな口調で語りかけながら、床下に潜むユダヤ人一家を嗅ぎ出すと容赦なく皆殺しにしてしまう。だがこの時、からくも逃げ延びた少女ショシャナ(メラニー・ロラン)は、今ではパリの映画館主に身を変えて復讐の時を待っていた。一方そのころ、レイン中尉(ブラッド・ピット)をリーダーとする連合軍のユダヤ系アメリカ人奇襲部隊“イングロリアス・バスターズ”が神出鬼没にナチスを襲撃。片っ端から彼らの頭皮をハギ取ってドイツ軍をビビらせまくっていた。そしてそんな時、ショシャナの映画館でナチスのプロバガンタ映画「国家の誇り」のプレミアム上映が決定。ヒトラーをはじめとするナチス高官が一堂に会することが明らかになる。そこで、この期を逃さじとばかりにナチスへの復讐に燃えるショシャナと、名誉なき野郎どもイングロリアス・バスターズの面々がここぞとばかりに行動を開始する……。

 この映画、意外にもD・ティオムキンの「遥かなるアラモ」で幕を開ける。そして、往年の名作映画で見たようなカットをはさみながら、残酷描写に音までくわえて描いてみせる。まさにタラワールド全開というわけである。この監督が苦手な人にはちょっとキビシイかもしれないが、それでもあちこちに仕掛けられたヒリヒリするような心理戦はスリル満点。ことに、その張本人ランダ大佐のネチッこく執拗な追求は、見ているこちら側まで気持ち悪くさせられる程だ。そしてさらに、初めから見る者を拒むような152分もの長さも気になるところだが、5章仕立ての構成が各エピソードを区切るかたちで間合いもよく、その長さを感じさせないのもまたうれしい一篇、と言えるだろう。
(2010/06/03)

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