正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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ゼロの焦点

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点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2009年
日本
時間131分
監督犬童一心
脚本犬童一心、中園健司
音楽上野耕路
出演広末涼子、中谷美紀、木村多江、杉本哲太、崎本大海、野間口徹、黒田福美、市毛良枝

オフィシャルサイト

 作家、松本清張は元々は芥川賞受賞の純文学作家だが、その後発表した「点と線」「眼の壁」などの社会派推理小説で世の注目を浴び、以来推理作家としての地位を確立していく。そして清張の生誕100年目にあたる2009年、その節目を記念して作られたのが本作というわけだ。それだけに、この作品にかけるスタッフの意気込みは並々ならぬものがあるようだ。それはこの映画に描かれる昭和30年代を彷彿とさせる街並みや、時代考証に裏打ちされた登場人物の衣装から小物類にいたるまで、まるで時代を切り取ったかのような見事な美術構成からも読み取れる。

 物語はこうだ。見合い結婚した主人公、禎子(広末涼子)は、式の7日後仕事の引き継ぎに以前の勤務地へ向かったまま失踪した夫・鵜原健一(西島秀俊)を捜して自分もその地、金沢を訪れる。だがそこで、彼女は夫の過去を全く知らなかったことに気付かされるのだ。そして、夫の隠された過去が明らかになるにつれて起きる謎の連続殺人と、そのまわりに見え隠れする女たちの影……。やがて禎子は、次第にその渦中に深く巻き込まれていく。

 そう、これは戦後の混乱期に青春時代を生きた女たちの物語なのである。それは、夫の手掛かりを求めて主人公が出会う社長夫人の佐知子(中谷美紀)であり、その会社の受付係、久子(木村多江)の物語でもあるのだ。この女ふたりのドラマこそが、この物語の核心部分でもあるといえる。そしてその、佐和子を演じる中谷美紀の力のこもる熱演もさすがだが、薄幸を絵に描いたような“久子”を、少ない登場場面の中でクッキリ演じる木村多江がいい。ただ、そんな女性陣の健闘に比べると、男性陣の印象が薄いのが惜しい。そして何より惜しいのは、ミステリーの命ともいえる肝心のラストがいまひとつピリッとしないことだ。ここだけは、残念、と言うほかはないようだ。
(2010/06/25)

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