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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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レッド・サン
RED SUN

レッド・サン
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1971年
フランス/イタリア/スペイン
時間115分
監督テレンス・ヤング
脚本レアード・コーニッグ、ウィリアム・ロバーツ
音楽モーリス・ジャール
出演アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソン、三船敏郎、ウルスラ・アンドレス、キャプシーヌ

 この映画は、当時の国際スター三船敏郎、チャールズ・ブロンソン、アラン・ドロンの3人が“夢の顔合わせ”を実現させた映画だった。そのストーリーも、日本の侍が西部のガンマンやインディアンを相手に活躍するという、奇想天外な着想が世界に受け、記録的なヒットとなった異色の西部劇だ。

 時は1970。ブロンソンとその相棒ドロン率いる強盗団が、金貨を輸送中の列車を襲う。ところがその列車には、日米修好のためアメリカにやってきた日本国の大使と、随行の武士三船をはじめとする数人の家臣が乗っていた。武士たちの車両に乗り込んで来たドロンは、そこに大統領への献上品の宝刀を見つけて目がくらみ、ことのついでとばかりにその宝刀を奪い去る。そこで大使は、三船に7日間の猶予を与え宝刀の奪還を命じる。
 こうしてドロン一味のゆくえを追うことになった三船は、ドロンの裏切りで負傷したブロンソンを手当てしその傷が癒えると、彼を道案内に仕立ててドロン追跡を開始する。……。というのがこの物語の発端だ。

 西部の荒野に裃(カミシモ)姿のサムライはいかにも場違いだが、これが意外にも違和感がないのがおもしろい。それどころか、国際スターを向こうに回す三船の雄姿は、堂々たる存在感で一歩もひけをとってはいない。だいたいこのころの外国映画が描く日本人は、えてしてヘンチクリンなものが多かったものだ。それだけに“世界のミフネ”が残した毅然たるサムライ像は、よけいに誇らしく日本人の目に映るのだろう。

 物語の前半は、三船がブロンソンと荒野を歩く場面がほとんどだが、ここでのエピソードがなかなか痛快だ。ヘンチクリンな姿に見えるサムライ三船を何とかまこうとするブロンソン、そうはさせじとピタリとくっついて離れない三船、このふたりの道行きは本編中で最も楽しめる場面だ。ブロンソンが三船を出し抜こうとして追いつかれ、ケンカを仕掛けてはうち負かされ、そんなサムライ三船に名うてのガンマンが次第に尊敬の念を抱き始める“異文化交流”のくだりは、日本人の誰がみても気分のいい場面であるに違いない。
(2010/10/04)

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