正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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ちょんまげぷりん
ちょんまげぷりん

ちょんまげぷりん
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2010年
日本
時間108分
監督中村義洋
脚本中村義洋
音楽安川午朗
出演錦戸亮、ともさかりえ、今野浩喜、佐藤仁美、鈴木福、忽那汐里、堀部圭亮

オフィシャルサイト

 タイムスリップものには二つのパターンがある。過去から未来(現在)へ来る型と、未来(現在)から過去へもどる型だ。そして本作はその過去から現代へやって来るパターンだ。従って、舞台となる背景も衣装も何の細工もいらないばかりか、タイムスリップする人間のみが過去のスタイルであればいいわけだ。言い換えれば、安上がりな舞台設定、と言えなくもない。何故なら、この逆のパターンなら、過去の街並みから住民の生活スタイルまで、全て再現することになるからだ。

 キャリアウーマンでシングルマザーのひろ子(ともさかりえ)は、ひとり息子の友也(鈴木福)と平凡な日々を過ごしていた。そんなある日、ふたりの前に着物姿で頭にチョンマゲを載せた男が現れる。男の名は木島安兵衛(錦戸亮)。どういう訳か彼は、180年前の江戸時代から今の東京に迷い込んできたホンモノのサムライだったのだ。とまあ、こんな具合にこの物語ははじまる……。

 ひょんなことからひろ子の家に居候することになった安兵衛は、仕事と子育てで忙しいひろ子へのせめてもの恩返しとばかりに、家事全般を引き受けてセッセと働きだす。やんちゃ盛りの友也をキチンと叱り、礼儀や男らしさや、剣道を教える安兵衛は、今ではすっかり家族の一員だ。そんなある日、熱を出して寝込み食欲のない友也のために、安兵衛が初めて作ったぷりんが、彼の中に眠っていたある才能を呼びさます。それこそが“お菓子作り”そう、彼のパティシエとしての才能だったのである。

 安兵衛のサムライ言葉と、ひろ子たちが使う現代ことばのキャッチボールが楽しい。ただ、錦戸亮のサムライが、ちょん髷姿ではあってもそのさわやかな風貌から、なかなか江戸時代の人間に見えないところが何とも皮肉だ。子供を叱れない若い親たちの姿や、仕事と育児にふりまわされるシングルマザーの苦悩など、これは世相を織り込んだ今風なおとぎばなしである。
(2011/02/11)

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