正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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狼たちの処刑台
HARRY BROWN

狼たちの処刑台
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2009年
イギリス
時間103分
監督ダニエル・バーバー
脚本ゲイリー・ヤング
音楽マーティン・フィップス、ルース・バーレット
出演マイケル・ケイン、エミリー・モーティマー、チャーリー・クリード・マイルズ、ベン・ドリュー

オフィシャルサイト

 中国や韓国など、アジア映画の台頭で日本公開作品が減った気がする最近のヨーロッパ映画だが、本作も何故か日本では公開されていないイギリス映画の1本だ。そしてその主人公を演じているのは、「デストラップ・死の罠」などのあの名優、マイケル・ケインである。

 彼の名はハリー・ブラウン(原題名)。IRAとの激闘をくぐり抜けてきた元海兵隊のモサだった男だ。だが、今はもうすっかり年老いた彼は、入院中の妻の見舞いと、近くのパブで親友のレンと指すチェスが唯一の楽しみだ。
 そんなハリーが住む団地には、昼間っから堂々とヤクの売買をする悪ガキどもがたむろしていて、そんな彼らのたまり場は、団地と病院の近道にあたる地下道だ。だが、そこを避けて遠回りしたために、彼は妻の死に目に間に合わなかっばかりか、そこでなんと、親友のレンをも彼らに殺されてしまうのだ。しかも警察は、レンが銃剣を振り回したと正当防衛を主張する悪ガキたちの意見を聞き入れ、彼らを無罪放免してしまう。かくて、警察もアテにできぬと悟ったハリーは、ヤクの売人から拳銃を手に入れると、レンの復讐に立ち上がる、という訳だ。

 爺さんが若者たちのやりたい放題に業を煮やし、その制裁に立ちあがる話はイーストウッドの「グラン・トリノ」と似てなくもない。が、決定的に違うのはその主人公ウォルト・コワルスキーが、あの「ダーティ・ハリー」の名物刑事ハリー・キャラハンのイメージ残るガンコ一徹な老人だったのに対して、こちらのハリーは妻を亡くし親友を亡くし、ついでに“覇気”さえも失くしたようなうらぶれ老人である点だ。そしてそここそがこの作品の魅力でもあるわけだ。それだけに、語り口の重さとシーンごとの映像の長いのが難点だが、イギリスで映画賞を総ナメにしただけあってその見応えは重くて深い。見た目がジミなパッケージのせいか、レンタル店での借り手もイマイチのようだが、見て損のない好篇だ。
(2011/03/15)

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