正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2008年
カナダ/フランス
時間104分
監督ヴィンチェンゾ・ナタリ
脚本ヴィンチェンゾ・ナタリ、アントワネット・テリー・ブライアント、ダグ・テイラー
音楽シリル・オフォール
出演エイドリアン・ブロディ、サラ・ポーリー、デルフィーヌ・シャネアック、ブランドン・マクギボン

オフィシャルサイト

 今回の、日本を襲った大災害に伴う原発事故で、世界を駆け巡ったのがこの言葉、「放射能」だ。実はこの言葉を、最初に使ったのはあの有名な科学者、キューリー夫妻なのである。そう、原子力に限らず科学者たちのいろんな分野での“探究心”が文化の発展に貢献してきたのだ。

 そして、ここに登場する夫婦も、そんな“探究心”旺盛な科学者夫妻だ。彼らが研究しているのはヒトと動物のスプライス=(遺伝子結合)の実験である。つまり、人間と動物のDNAを結合させて新たな生命体を創り出す禁断の実験を秘密裏に、本作の主人公クライヴ(エイドリアン・ブロディ)とその妻エルサ(サラ・ポーリー)は繰り返していたのだ。

 その結果、実験は成功。ついに新生命体がこの世に誕生する。人間の1日分を、わずか1分という驚異的なスピードで生長するその生物に、“ドレン”と名付けたこの夫婦は、その子をまるで自分たちの子供でもああるかのごとく育て始めるが……。

 生まれたては二本足で歩くネズミみたいな姿の生物が、成長するにつれて人間の女性に似てきて、やがては不気味な存在へと変貌する過程が、なかなかどうして面白い。だが、おもしろいのもそこまでで、夫クライヴがそのバケモノとデキてしまったり、そいつが次第に凶暴性を発揮しだすと、だんだんつまらなくなる。何故かというと、これまでにゴマンとあった普通のホラーになってしまうからだ。ただ、登場するクリーチャーはよく出来ている。ことに、生まれてすぐにチョコマカうごく赤ちゃんドレンは、不気味さのなかに可愛さも見せて憎めないし、成長したドレンのカンガルーみたいな足や、ツルツル頭で妖艶な姿も見ものだ。だが、それがさらに進んでどこかで見たような“バケモノ”の本性を表わすと、見ている方も白けてしまう。どうせなら、はじめから徹底的に“バケモノ”で通してほしかった、と思うのがこの映画の印象だ。
(2011/4/30)

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