正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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ミックマック
MICMACS A TIRE-LARIGOT

ミックマック
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2009年
フランス
時間105分
監督ジャン=ピエール・ジュネ
脚本ジャン=ピエール・ジュネ、ギョーム・ローラン
音楽ラファエル・ボー
出演ダニー・ブーン、アンドレ・デュソリエ、オマール・シー、ドミニク・ピノン、ジュリー・フェリエ、ニコラ・マリエ

オフィシャルサイト

 「ロストチルドレン」や「アメリ」の監督ジャン=ピエール・ジュネの最新作である。この監督の持ち味はその独特の世界観と、苦味の効いたブラックユーモアにある。そしてそれはここでも十分発揮されてはいるのだが……。本作でもその登場人物からしてユニークだ。主人公はアタマに弾丸の残った男だし、その主人公を助ける連中もまた、廃品の山を根城に暮らす一風変わった連中だ。そう、これはまさしく現代の“おとぎ話”とでも云った物語だ。

 主人公は幼いころに地雷で父を亡くし、今は又、発砲事件のとばっちりで頭に銃弾の残るバジル(ダニー・ブーン)だ。お話は、そんな彼が廃品リサイクルをなりわいとする奇妙な集団の仲間に入り、偶然みつけた仇ともいえる地雷と弾丸を製造するそれぞれの会社に、仲間たちの力を借りて復讐に乗り出す、というもの。主人公バジルはたまたま向かい合わせにそびえ建つその会社同士が、お互いをつぶし合うシナリオを書いて実行にうつすのだが……。

 「軟体女」や「大砲男」さらには「発明狂」に「計算機」といった連中が、たそがれ色のクラシカルな色調の中で、コミカルに動き回る姿はそれだけで十分メルヘンチックで楽しめる。だが、主人公が、会社社長宅の屋根の上を自由に歩き回って煙突から盗聴器を仕掛けたり、その合間にションベンをしたりと、まるで緊張感のないそんな場面が続くと、見ている方もアクビのひとつも出ようというものだ。いかにコメディとはいえ、彼らのマヌケな作戦に手もなくひっかかる社長たちのアホさ加減にもガッカリだ。

 それでも、主人公バジルが仲間たちと出会う前半や、痛快な“オチ”が明かされる終盤はこの監督の“面目躍如”というところか。そうなのだ。このスプラスティックなドタバタ部分の中盤をどう見るかが、“幸せなイタズラ”「ミックマック」なるおとぎ話に乗れるかどうかの分かれ目なのだ。
(2011/5/26)

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