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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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Jocasi

個別映画評

グッバイガール
The Goodbye Girl

グッバイガール
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1977年
アメリカ
時間110分
監督ハーバート・ロス
脚本ニール・サイモン
音楽デイヴ・グルーシン
出演リチャード・ドレイファス、マーシャ・メイソン、クィン・カミングス、ポール・ベネディクト

 舞台はニューヨーク。オープニングは、この街に住む元ダンサーのマーシャ・メイソンが10才の娘クィン・カミングスと買い物から帰ってくるごく日常的なシーンだ。ところが、家で彼女を待っているはずの、ヘボ役者の愛人は“いい役が付いた”との手紙を残して部屋から消えていた。またかと、嘆くマーシャ。実は彼女は、娘の父親でもある役者の男からも同じセリフで“グッバイ”された苦い思い出があったのだ。そしてある雨の夜、彼女たち親子が住む部屋の権利を、ヘボ役者から譲り受けたという男が現れる。この物語のもうひとりの主人公リチャード・ドレイファスだ。ここでの部屋を「空けろ」「空けない」問答が最初の「見せ場」みたいなものだが、結局リチャードが彼女たち親子と同居することで話は決着。こうして彼ら三人の奇妙な共同生活がはじまることになる。

 ま、云ってみればこの映画は、どこにでもある日常に“ひと手間”くわえただけのお話、といった感じがしないでもないが、そこは都会センスあふれる脚本が得意なN・サイモンだけあって、しゃれた会話とチョツト変わった主人公リチャードを登場させることでドラマへの興味をつないでいく。彼を、夜中にギターを弾き明け方に読経を唱える変人にして親子に嫌われる存在にしたのもそのためだろう。そんな彼がシカゴから出てきてやっと掴んだ主役の座で、演出家と解釈の相違で対立するシークェンスも、どことなくニューヨークという“都会の匂い”を感じさせる一コマではある。

 だがやはり、この作品の一番の見どころは何といっても主役三人の息のあった演技だろう。本作でアカデミー賞を受賞するR・ドレイファスはもとより、男に何度もグッバイされる哀しい女を演じるM・メイソンも素敵だし、オトナの心を見透かすようなQ・カミングスの可愛い演技も忘れがたい。雨の夜の電話ボックスで幕を開け、締めくくりもまたその雨の電話ボックスでホロリとさせるあたり、監督H・ロスの本領発揮、といったところだ。
(2011/6/15)

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