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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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最後の忠臣蔵

最後の忠臣蔵
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2010年
日本
時間133分
監督杉田成道
脚本田中陽造
音楽加古隆
出演役所広司、佐藤浩市、桜庭ななみ、山本耕史、風吹ジュン、田中邦衛、伊武雅刀

オフィシャルサイト

 時は元禄15年、師走半ばの14日、小雪ふり敷く吉良邸に、主君のカタキと討ち入るは、赤穂の忠臣四十七名……。「待ってました!」と、大向こうから声がかかりそうな芝居や映画でお馴染みの「忠臣蔵」だ。しかし、ここで描かれるのはそんな一般的に知られた「義士伝」ではない。これはその、「外伝」といった構成で、今風にいえばさしずめ“スピンオフ作”(番外編)といったところか。

 で、物語は討ち入り後、大石内蔵助から切腹を外され、浪士の遺族を援助せよとの密命を受けた主人公、寺坂吉衛門(佐藤浩市)と、討ち入り前夜に姿を消して“裏切り者”の烙印を押されたもうひとりの主人公、瀬尾孫左衛門(役所広司)、この二人の男のお話しだ。
 そうなのである。「最後の」と銘打ったこの「忠臣蔵」は、「討ち入り」から16年の歳月が流れ、赤穂浪士の遺族をさがして全国を渡り歩いた吉衛門が、最後の遺族に辿りつく場面からはじまるのだ。孫左衛門もまた、今は十六才に成長した美しい娘と、世間の目から隠れるように暮らしている。そして物語は、その娘「可音」を巡って思わぬ方向へ動き出すことになる。

 時代劇の魅力は、やはりガチンコ勝負の「殺陣」にあるのはいうまでもないが、ザンネンながらここにそれはない。ただ、あるのは「サムライ」たちが持っていたハガネの「信念」と、哀しいまでの「忠義」心だ。それが見る者の涙を誘わずにはおかない。役所・佐藤、両ベテランのぶつかり合いも見ものだが、「可音」を演じた桜庭ななみの、はかなげな姿も印象に残る。家族であり、親子でありながら恋人でもあり、何よりも主従である「孫左衛門」と「可音」の関係は、あのワイラーの名作「ローマの休日」のA・ヘプバーンとG・ペックが演じた「王女」と「記者」の立場と、どこか重ならないでもない。これみよがしのチャンバラだけでなく、見終えて何とも言えない切なさが残るこんな時代劇もいいものだ。
(2011/6/19)

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