正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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情婦
WITNESS FOR THE PROSECUTION

情婦
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1957年
アメリカ
時間117分
監督ビリー・ワイルダー
脚本ビリー・ワイルダー、ハリー・カーニッツ
音楽ラルフ・アーサー・ロバーツ
出演タイロン・パワー、マレーネ・ディートリッヒ、チャールズ・ロートン、トリン・サッチャー、ジョン・ウィリアムズ

 あの、西部劇の名作「STAGECOACH」が、日本公開の際その邦題を『地獄馬車』などというザンネンな題名にされかけたいきさつは「駅馬車」のレビューで書いたが、こちらはそんなザンネンな邦題のまま公開されてしまった名作だ。この題名ではたとえレンタル店で手にしてみても、見る気の失せる人もいるだろう。だが、この映画を見ていない人は幸せである。なぜなら、これから見る楽しみがまだ残されているからだ。そう、ことほど左様に本作はそんな題名から受けるイメージとは異なり、その中身は“ドンデン返し”が売り物の映画の中でも一二を争う傑作だからだ。

 原作はあのミステリーの女王アガサ・クリスティで、その短編「検察側の証人」をハリウッドの職人監督B・ワイルダーが、二転三転するプロットにアッと驚く結末を用意して、観客をギャフンと云わせた伝説の一篇だ。
 物語は、ロンドン郊外に住む金持ち未亡人の殺害事件でその有力容疑者として逮捕されたタイロン・パワーが、ロンドンきっての敏腕な老弁護士チャールス・ロートンに自身の弁護を依頼する。そしておとずれた公判の日、なんと、弁護側でなく検察側の証人として出廷した被告の妻マレーネ・デートリッヒが、あろうことか夫にとって不利となる証言をとうとうと語り出すのだ。法廷はその言葉に凍りつき、観客もまたこの裁判劇の行方を見守ることとなる。

 この映画の面白さはなにも終盤の“ドンデン返し”だけにあるのではない。そこかしこに見え隠れするワイルダーの“仕掛け”もまた“見もの”なのだ。それは老弁護士とその看護婦の微苦笑さそうヤリトリであったり、階段に取り付けられた昇降機であったり、光を利用した片メガネの“人物テスト”であったり、時間経過を表わす机上の錠剤であったりと、書けば枚挙にいとまがないほどだ。「ナポリを見て死ね」といわれる観光地も今やゴミの山のようだが、映画ファンがこの映画を見ないで死ぬことほど、不幸なことはないだろう。
(2011/07/03)

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