正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1987年
アメリカ
時間117分
監督ジョン・バダム
脚本ジム・カウフ
音楽アーサー・B・ルビンスタイン
出演リチャード・ドレイファス、エミリオ・エステヴェス、マデリーン・ストー、エイダン・クイン

 「張込み」で思い出すのは、九州の佐賀を舞台にした1958年の松竹映画だ。松本清張の短編を映画化した野村芳太郎監督作で、モノクロ画像に昭和の風景とその時代の匂いが沁み込んだようなシリアスな一篇だった。同じ「張込み」でも題字に送り仮名のある本作は、ハリウッド映画らしい明るいアクション・コメディで、気楽に楽しめる一篇だ。

 そして、こちらの舞台はアメリカ西海岸の港町シアトル。この街の刑事リチャード・ドレイファスと相棒のエミリオ・エステヴェスは、脱獄した凶悪犯エイダン・クインを捕えるため、その恋人のマデリーン・ストーの家を昼夜交代で見張ることになる。かくて、彼女の家に向かい合うボロ家に陣取った彼らは、そこの2階に望遠カメラや盗聴マイクなどの張り込み用機材を持ち込んで、彼女の行動を監視しはじめる。だが、夜の部担当が面白くないふたりは、ソリの合わない昼間担当の刑事コンビにいやがらせをしてはそのウサをはらすのだ。
 お話の前半は、そんな同僚刑事との“いやがらせ”ドロ試合の模様がもっぱらの見せ場だ。そして、盗聴器セットのため電話会社の男にバケて彼女の家を訪れたドレイファスが、一目でストーの美貌にイカれ任務も忘れて彼女の家に入り浸り、こちらから側から監視するエステヴェスをやきもきさせる場面もまた、楽しい見せ場だ。
 ところが、警察との銃撃戦で死んだと思われた凶悪犯クインが戻ってくるあたりからこのノンビリ気分は一変。本作本来の“サスペンスもの”としての本領を発揮し出す。そう、主人公たちに襲いかかる“悪人”クインがやたらと強いのである。チエがあって狡猾で簡単にヤラレたりしないのである。そこがこの映画を面白くしたところだろう。

 ドレイファスとエステヴェス両刑事の息の合った掛け合いで笑わせながら、いつの間にか激しい銃撃戦とカーチェイスに巻きこみ、あまつさえ、この映画がデビュー作となるM・ストーの美貌とお色気までオマケして、見る者をほんわか気分にさせる手腕は、職人監督J・バダムならではのものだろう。
(2011/07/31)

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