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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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Jocasi

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黄昏
ON GOLDEN POND

黄昏
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1981年
アメリカ
時間110分
監督マーク・ライデル
脚本アーネスト・トンプソン
音楽デイヴ・グルーシン
出演ヘンリー・フォンダ、キャサリン・ヘプバーン、ジェーン・フォンダ、ダグ・マッケオン、ダブニー・コールマン

 人生は「卒業」の歴史だ。幼稚園に始まって小学校、中学、高校、そして大学と、人は「卒業」することで人生を歩き出す。そして覚える酒やタバコなどの「嗜好品」も、トシとともに「卒業」せざるを得なくなり、ついには「人間」も「卒業」することになる。つまり、「卒業」は人生の「終着点」でもある訳だ。そしてこれは、そんな人生の終着点を目前にした、ある夫婦の物語だ。

 夫は今年80回目の誕生日を迎える元大学教授のヘンリー・フォンダ。心臓が悪い彼は発作を抑えるニトロが手放せない。そんな夫を、おだやかな愛情で支えるのが妻のキャサリン・ヘプバーンだ。若き日の輝く二人を知る映画ファンには、その老いた姿がやるせない。
 物語は、そんなふたりがニューイングランドの「ゴールデン・ポンド」(原題)と呼ばれる湖のほとりの、彼らの別荘へやって来る場面から始まる。この夏をふたりはここで過ごそうというのだ。そこへ、日頃は疎遠な娘のジェーン・フォンダが、父親の誕生日を祝うため、目下婚約中の男性と13才になるその息子を伴って別荘を訪れる。ドラマの根底にあるのは、皮肉屋で口の減らない父親と、そんな父親と昔からソリの合わない娘との、根深い親子の確執だ。

 そして実生活でも父親ヘンリーと不仲だった娘ジェーンが、なんとか和解したいとの思いから企画したのがこの作品だったという訳だ。その思いが叶ってか、映画はその年のアカデミー賞で10部門にノミネートされ、作品賞は逃すもののH・フォンダ、K・ヘプバーンがそれぞれに主演男優・女優賞に輝いたのである。もちろん、スクリーン上の親子の葛藤は氷解するのだが、現実面でもこの作品を境に、父と娘の諍いはなくなったようだ。飄々とした風貌が荒野に似合う西部男も、この映画を最後にスクリーンを「卒業」する。しかし、フィルムに残るその姿がファンの胸から消えることはないだろう。
(2011/08/23)

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