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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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一命

一命
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2011年
日本
時間126分
監督三池崇史
脚本山岸きくみ
音楽坂本龍一
出演市川海老蔵、瑛太、満島ひかり、役所広司、中村梅雀、笹野高史、竹中直人、青木崇高、

オフィシャルサイト

 武家社会の虚飾と武士道の残酷性を描いてカンヌ国際映画祭で絶賛され、審査員特別賞に輝いた小林正樹の傑作「切腹」。その傑作を、監督・三池崇史が、よそおいも新たに「3D」として復活させたのが本作だ。そう、この「一命」は、49年の時を経て甦る往年の名作の再映画化である。従って物語の前半は「切腹」と同じ流れで展開する……。

 江戸時代初頭。戦乱が去り、世の中は天下泰平だ。だが、幕府による御家取りつぶしで仕官先を失った浪人が巷にあふれ、喰うに窮した浪人たちの間では“狂言切腹”が流行っていた。それは、名のある大名屋敷に押しかけて切腹を申し出、めんどうを避けたい屋敷側から何がしかの金銭を取りつける、というものだった。そして、ここ井伊家の玄関先をひとりの浪人者がおとずれる。
 津雲半四郎(市川海老蔵)と名乗るその浪人は、井伊家の家老・斎藤勘解由(役所広司)に庭先での切腹を申し出る。実は井伊家では、以前にも千々岩求女(瑛太)なる若い浪人の申し出を、“狂言”とみてその場で切腹させていたのだ。しかも、当人の切腹猶予の懇願もはねつけ、腰の“竹光”を嘲笑した挙句、その竹光で腹を切らせていたのだ……。

 本作でもその切腹シーンの凄惨さはかわらないが、この後の展開は前作とはいくぶん違ってくる。なかでも、最も気になるのがその終盤だ。つまり、壮絶な“復讐劇”だった前作と違い、ここでは主人公が人を“斬る”ことはない。それは、百人近くの井伊家の家臣にひとり立ち向かう主人公の腰の刀が、あろうことか“竹光”だからだ。これではまるで、拳銃で武装した集団に“モデルガン”で挑むようなもので、ここに観客は大きな違和感をおぼえてしまう。題名どおり、人の「一命」を奪わない、が本作のコンセプトかも知れないが、やはり時代劇の「斬った張った」は、ハデな方ほどおもしろいようだ。
(2011/10/22)

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