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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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ひまわり
I GIRASOLI 

ひまわり
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1970年
イタリア
時間107分
監督ヴィットリオ・デ・シーカ
脚本チェザーレ・ザヴァッティーニ、トニーノ・グエッラ、ゲオルギ・ムディバニ
音楽ヘンリー・マンシーニ
出演ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、リュドミラ・サベリーエワ、アンナ・カレナ

 言うまでもなく「ひまわり」は夏に咲く大型の花だ。太陽の動きにつれてその方向を追うように花が回るといわれたことから、その名が付いたという。この花の持つイメージは、逞しさや明るさであり、前向きな希望のシンボルでもある。だが、ここに描かれる「ひまわり」は、どこかさみしげで悲しげだ。それは、この見渡す限りのひまわりの花の下には、名もない多くの兵士たちが眠っているからにほかならない。そしてこれが、この映画の発するメッセージだろう。

 その一面のひまわり畑でこの物語は幕を開ける……。第二次大戦も間近なナポリの海岸で出会ったジョバンナ(ソフィア・ローレン)とアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は、結婚することで徴兵日までのわずかな休暇を手に入れる。しかし、兵役を嫌がるアントニオは休暇が終わる直前に使った仮病が発覚。厳寒の地、ソ連戦線へと送られてしまう。そして一、多くの兵士が酷寒の戦場で命を落とすなか、アントニオもまた、雪原で動けなくなってしまうのだ……。

 月日が流れ、アントニオの母と暮らすジョバンナの元へ、夫の「行方不明」情報が届く。しかし、夫の生存を信じて疑わないジョバンナは、アントニオを探してひとりソ連を目指すのだが、そこで彼女が目にしたものは……。思いもよらぬ光景だった。

 戦争によって引き裂かれた夫婦の行く末が、「ティファニーで朝食を」や「ピンクパンサー」で知られる米国の作曲家H・マンシーニの、哀調をおびたサウンドにのせて描かれる。切ないのは、題名から浮かび上がるもうひとつの意味合いだ。それは異国で懸命にアントニオを探すジョバンナの姿と、「ひまわり」の花言葉“あなただけを見つめています”が、ピタリと重なるからである。そう、これは涙なしには見られぬお薦めの「名品」だ。
(2011/10/29)

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