正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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アリス・クリードの失踪
THE DISAPPEARANCE OF ALICE CREED

アリス・クリードの失踪
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2009年
イギリス
時間101分
監督J・ブレイクソン
脚本J・ブレイクソン
音楽マーク・キャナム
出演ジェマ・アータートン、マーティン・コムストン、エディ・マーサン

オフィシャルサイト

 映画は、何を、どのように見せるか、つまりその“見せ方”ひとつで面白くもなるし、つまらなくもなるものだ。大金をつぎ込んだ超大作といえどもそれは同じで、その“善し悪し”が作品の成否を分けるポイントであることはいうまでもない。言い換えれば、“見せ方”に“キレ”があれば、たとえ低予算でも映画は面白くなるものなのだ。そして本作は、まさにその“見本”のような作品だろう。

 男ふたりが駐車場でライトバンを盗み、買い揃えた工具類や壁紙その他を、用意したアパートへ運んでその部屋を監禁室に改造。その後、内側に目張りをしたライトバンで狙う獲物を待ち伏せて誘拐する。というオープニングから、カメラは、ひたすら無言で行動する男たちの姿を追う。さらには、彼らが行動のひと区切りごとに、下着のパンツまで処分して着替える場面を挟み、この誘拐の周到な計画性を暗示するなど、セリフで説明するのではなく、彼らの動きを細かく積み重ねることで、監督J・ブレイクソンは、たくまざるサスペンスを生みだしてみせる。つまりこの監督、これがデビュー作らしいが、セリフでなく“映像に語
らせる”スタイルでコトの顛末を語ろうというのだ。楽しみな監督が登場したものだ。

 男たちは刑務所仲間のヴィック(エディ・マーサン)と、その相棒ダニー(マーティン・コムストン)のふたりだ。片や、誘拐されるのはアリス・クリード(ジェマ・アータートン)という名の富豪の娘。もちろん男たちの目的は、娘の親からせしめようとする200万ポンドの身代金にあるのだが、登場するのはその3人だけという、これまたシンプルな構成の物語でもあるのだ。なのに、である。ドラマは二転三転、意表を突く形で展開。見る者の目をスクリーンに釘付けにして放させない。

 映画は、大金を投じた超大作も、手弁当かた手の手作り作も、所詮は話をいかに語り、いかに見せるかに尽きる。これから映画を志す若い人たちに、ゼヒ見てもらいたいお薦めの一編だ。
(2012/01/19)

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