正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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ヒューゴの不思議な発明
HUGO

ヒューゴの不思議な発明
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2011年
アメリカ
時間126分
監督マーティン・スコセッシ
脚本ジョン・ローガン
音楽ハワード・ショア
出演ベン・キングズレー、ジュード・ロウ、エイサ・バターフィールド、クロエ・グレース・モレッツ

オフィシャルサイト

 原題の「HUGO」だけならまだしも、それに「不思議な発明」と続けられるとどうしてもファンタステックな冒険ものを連想してしまう。客を呼びたい邦題の悪いクセだが、実は本作はそんなアドベンチャーものではない。観て初めてわかるのだがこれがなんと、映画創世記の実話ネタにファンタジーをからめた人の心の“癒し”をテーマとする物語なのだ。

 舞台は1930年代のフランス。火事でたったひとりの家族だった父親(ジュード・ロウ)を亡くした少年ヒューゴ(エイサ・バターフィールド)は、時計職人の叔父に引き取られて今はパリ駅の時計台に隠れ住み、時計のネジを巻く毎日だ。だが、その叔父もいつの間にか帰ってこなくなり、ヒューゴの唯一の友は、父の遺した壊れた“機械人形”だけになってしまう。そして物語は、このあと、その奇妙な“機械人形”を巡って展開していくことになる。

 登場する人物たちは駅で小さな玩具屋を営む老人パパ・ジョルジュ(ベン・キングズレー)とその養女イザベル(クロエ・グレース・モレッツ)。それにジョルジュの妻ジャンヌ(ヘレン・マックロリー)や、戦争で負傷し足が不自由な鉄道公安官(サシャ・バロン・コーエン)など、それらの誰もが心に何らかの傷を負った人間たち、というところがミソだ。つまり壊れた人形を直すために駈けまわる少年ヒューゴの行為が、とりもなおさずそれらの人々の、云わば壊れた心の傷を癒していくことにも繋がるわけだ。そして観客は、そこに監督M・スコセッシの、本作への熱い思いをみることになる。 つまり、世界初の職業映画監督と呼ばれるジョルジュ・メリエスの撮影風景をそっくりそのまま再現し、当時の衣装やメイクから照明にいたるまで描き出すことが、彼にとっての「映画賛歌」に他ならない。邦題の「不思議な発明」でアドベンチャーものを期待した観客には“肩すかし”かも知れないが、往年の映画ファンにはうれしい一篇だろう。
(2012/04/03)

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