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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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大脱走
THE GREAT ESCAPE

大脱走
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1963年
アメリカ
時間168分
監督ジョン・スタージェス
脚本ジェームズ・クラヴェル、W・R・バーネット
音楽エルマー・バーンスタイン
出演スティーヴ・マックィーン、ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボロー、ジェームズ・コバーン、チャールズ・ブロンソン

 日本語はその表現が実に多彩だ。たとえば「脱走」も「脱出」も英語では「ESCAPE」だが、日本語だと「束縛されている場所から逃げ出すことを「脱走」、「危険な場所や好ましくない状態から抜け出すことは「脱出」と、状況に応じて意味と言葉が変わるのが日本語の特性だ。さらに、逃げ出したのが囚人ならば「脱獄」という具合に、一言で状況まで言い表わす言語は日本語くらいのものだろう。そして本作は、冒頭に書いた「脱走」を扱った快作だ。

 ドイツ軍の北部第3空軍捕虜収容所。そこへ沢山の連合軍兵士たちがトラックで運ばれてくる。彼らの多くは「脱走」の常習者で、敵に捕まれば「逃げ出す」のが軍人の本分、と心得る戦争のモサたちばかりだ。そんな彼らが、脱走不可能といわれた収容所から、R・アッテンボロー扮する“ビッグX”の指揮のもと、大規模な脱走計画を立てて実行に移すことになる。収容所から森へ抜ける3本のトンネルを掘ると同時に、脱走後の身分証明書の手配から職種に合わせた衣類の調達まで周到に準備して……。

 そう、これは第二次世界大戦中、連合軍の捕虜たちがドイツ軍の収容所から集団脱走した史実を元にした作品だ。当時人気のS・マックィーンをはじめとするC・ブロンソン、J・コバーンなどのそうそうたる大物スターを網羅することで映画は大ヒットしたが、そこはやはり監督J・スタージェスのサスペンスにユーモアをからめた緩急自在の演出力に負うところ大だったようだ。その証ではないがこの映画、今見ても3時間もの長さを少しも感じさせることがない。さらに全編を彩るE・バーンスタインのあの懐かしの名曲「大脱走マーチ」だ。この曲も、かれこれ半世紀の時が経つ今でもよく耳にするし、そして何よりボートに列車、さらにはバイクから飛行機まで登場するスケールの多彩さが、この「脱走劇」をファンの胸に深く刻み付けて消させない。これこそ、時代を越えて語り継がれるアクション映画の傑作だろう。
(2012/04/24)

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