正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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おおかみこどもの雨と雪

おおかみこどもの雨と雪
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2012年
日本
時間117分
監督細田守
脚本細田守、奥寺佐渡子
音楽高木正勝
出演声の出演: 宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門、林原めぐみ

オフィシャルサイト

 アニメ「時をかける少女」や「サマーウォーズ」で知られる細田守の最新作だ。日本アニメ界の第一人者といえばもちろんあの宮崎駿だが、彼のどこかヨーロッパを思わせる作風に対して、この監督のかぐわしいほどにも美しい“日本の自然”を背景にした作品もまた、捨てがたい味がある。

 映画は大学生の主人公«花»が、ひとりの青年と知り合う場面から始まる。青年は自分が人間の姿をした“おおかみおとこ”だと«花»に告げるが、恋をした«花»の気持ちは変わらない。やがてふたりは結ばれて二つの命を授かるのだ。一人は雪の日に生まれて«雪»と名付けられる姉と、もう一人は雨の日に生まれて«雨»と名付けられる弟、このふたりだ。物語は、その姉«雪»のナレーションで綴られていく……。

 活発で好奇心旺盛な姉«雪»と、ひ弱で病弱な弟«雨»。そして、この小さなふたりには大きなヒミツがあったのだ。彼らは人間でありながらおおかみでもある«おおかみこども»として生まれていたのである。
都会の片隅でひっそりと暮らす家族4人。しかし、そんな彼らのしあわせな日々はある日突然閉ざされてしまう。父である“おおかみおとこ”がなぜか亡くなってしまうのだ。残された«花»と«雪»と«雨»の3人。さらに、感情がたかぶると“おおかみ”の片鱗が顔を出す子供たち。母親«花»の心配はつきない。そこで彼女は決断する。幼いふたりの子供と幸せに生きるため親子3人、都会の人の目を離れ、厳しくとも苦しくとも自然豊かな山あいの田舎町に移り住もうと……。

 物語はもちろん、そんな親子の暮らしをメインに進んで行く。そこには不登校やいじめ問題など、現代日本がかかえる苦悩が見え隠れするが、この際それはどうでもいい。観ていて気になるのは、それらのどれもがあまりにも“あたりまえすぎる”ところにある。言い換えれば、ドラマとしての起伏に乏しいのだ。アニメの特権は、現実には不可能な冒険であり、ありえないほどの奇抜さや見たことのない光景を“見せる”ことだろう。段々畑に囲まれた山と森と湖。そこを吹きわたる風まで描きながら、リアルに徹したためなのか“アニメの特権”を行使しなかった構成が惜しい。
(2012/7/25)

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