正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2011年
アメリカ
時間109分
監督アンドリュー・ニコル
脚本アンドリュー・ニコル
音楽クレイグ・アームストロング
出演ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド、アレックス・ペティファー、キリアン・マーフィ

オフィシャルサイト

 映画ってやっぱり面白い。こんな作品に出会うと、つくづくそう思ってしまう。それは、しばしのあいだではあるが、見ている側も主人公ともども異次元世界のアドベンチャーに、ドップリ浸れるからである。ましてやそれが、突拍子もない世界ならなおさらだ。そしてこれは、まさにそんなお話しである。
 舞台は何と、人間の寿命が遺伝子操作でコントロールできてしまう仰天の“近未来”だ。人はすべて25歳で成長が止められ、そこから先は左腕の体内時計「ボディ・クロック」が示す1年の余命を生きることになる。ここでは通貨に代わるのが«時間»なのだ。仕事の対価で受け取るのも«時間»だし、支払もすべて«時間»だ。従って世は、多くの«時間»を持つ富裕層と、常に«時間»に窮する貧困層とに分かれてた。

 ある朝、目覚めた主人公ウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)の体内時計は、余命23時間48秒を指している。スラムに住む彼は思う。目覚めた時に1日以上の時間があればどんなにいいだろうと……。そんなウィルがある時、有り余る«時間»を持て余す自殺志願の男から、男の余命である117年分もの«時間»を、そっくり譲り受けることになる。そしてそのことが、ウィルの人生を大きく変えていくのだ。彼はその、譲り受けた時間を使って「時間に支配される世界」の謎を探ることを決意。富裕層が暮らす地域へと潜入していく。そこで彼は大富豪の娘シルビア(アマンダ・セイフライド)と出会うことになるのだが……。

 この監督のデビュー作「ガタカ」も、遺伝子工学が発展した近未来を描く異色作だったが、今回も又人間の余命がまるで«通貨»のように扱われる世界を描いてユニークだ。ことに、登場人物たちの腕で刻む緑色の“体内時計”は斬新だし、富裕層の連中が«時間»を盗まれないよう長めの服で腕をかくす風習も自然だ。さらに、乗り物や店舗など、«時間»を決済する装置がいたるところにあるこの世界を象徴する風景も、いちいち面白い。どこかで見たような同種SFが氾濫する中、ここには、そんなSFがこれまで描いたことのなかった“初めて見る未来”がある。そこが楽しい。
(2012/8/3)

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