正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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第九軍団のワシ
THE EAGLE

第九軍団のワシ
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2010年
イギリス/アメリカ
時間114分
監督ケヴィン・マクドナルド
脚本ジェレミー・ブロック
音楽アトリ・オーヴァーソン
出演チャニング・テイタム、ジェイミー・ベル、ドナルド・サザーランド、マーク・ストロング、タハール・ラヒム

オフィシャルサイト

 レンタル店で新作DVDを探すとき、目が行くのはまず「題名」だろう。そしてその題名が本作のように戦争ものか何か分からぬタイトルでは、あまり見る気がしないものだ。しかし、そんな訴求力の弱い題名でも、見て面白ければそのイメージは良い方にガラリと一変する。そしてまさに、これがそうだ。

 西暦120年。ローマ軍でも最強の第九軍団を率いる名将が、その兵士5000名と軍の象徴‹黄金のワシ›と共に、北の荒野で忽然と姿を消す。それから20年の月日が流れ、姿を消した名将の息子マーカス(チャニング・テイタム)が、軍のシンボルであるくだんの‹ワシ›がブリテン島北端の敵地にあることを知ると、地に落ちた父の名誉を回復すべく、先住民族が住むというその未開地帯へと潜入していく……。

 物語の根幹はそんなところだが、この映画か面白いのは、それに付随するさまざまな枝葉にある。まず前段で描かれる主人公マーカスが、ブリテン島(イングランド)南西部の砦に赴任してまもなく遭遇する異民族との闘いだ。彼が偵察に出した小隊が敵に捕われ、目の前で惨殺されるのを見かねた主人公が、亀甲形態に隊列を組んで敵の正面から闘いを挑む場面は、CGなしの肉弾戦でなかなかの迫力だ。さらには、マーカスが救うことになる奴隷戦士のブリタニア人青年エスカ(ジェイミー・ベル)との出会いや、失われた‹ワシ›の情報を得て北端の地に詳しいそのエスカを従えて潜入していくくだりなど、今後の展開に期待を持たせてワクワクさせる。また、この映画に登場する“万里の長城”ならぬ“ハドリアヌスの長城”も、この作品の見どころで、“万里の…”とまではいかないまでも、イギリス本土を117キロにわたって横断する古代ローマの遺跡に、画面でとはいえお目にかかれるのは映画ならではのお楽しみだ。

 原作はイギリスの作家ローズマリー・サトクリフの児童向け歴史冒険小説であり、従って女っ気はなく、あるのはもっぱら戦士と戦闘と男たちの汗と熱気だ。しかもストーリーは単純明快でひねりもないが、父の名誉を回復したい主人公と、奴隷の身分におとされたスコットランド人青年の復権をかけた熱いドラマが、2時間近くを飽きさせない。見た目にはどちらかと云うとジミな題名ながら、そんな邦題に惑わされることなく、見て損のない一篇だろう。
(2012/9/26)

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