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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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ハンガー・ゲーム
THE HUNGER GAMES

ハンガー・ゲーム
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2012年
アメリカ
時間143分
監督ゲイリー・ロス
脚本ゲイリー・ロス、スーザン・コリンズ、ビリー・レイ
音楽ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウディ・ハレルソン

オフィシャルサイト

 この“物騒な”物語の主人公は16才の少女だ。その彼女が住む世界は、文明が崩壊したあとの近未来のアメリカで、“パネム”という名の独裁国家だ。そこでは年に1度、少年少女によるあるゲームが行われていた。それが、ひとりになるまで殺し合う究極の格闘技“ハンガー・ゲーム”である。

 少女の名はカットニス(ジェニファー・ローレンス)。父親を炭鉱事故で亡くした彼女は、極貧生活の中、得意な弓矢で違法に狩りをしながら母と妹を養っていた。そして今年もまた、国の12の地区からそのゲームに出場する12才から18才までの男女24人が選出されたのだが、なんとその中に、規定の年齢に達したばかりの彼女の妹の名があったのだ。家族思いで心やさしい彼女は、おびえおののく妹に代わり、ゲームへの参加を“志願”する。こうして狩猟で鍛えた弓の腕と、森で培った集中力を生かした彼女の闘いが始まることになる。だが、腕に追跡装置を埋め込まれたプレイヤーたちの行動の一部始は広大なフィールド内の無数のカメラで捉えられ、昼夜を分かたず国中で生中継されるのだ。しかもそれを見るのが国民の義務という、ここは何とも恐ろしい世界だ。

 物語の前半は、そんなプレイヤーたちの国民への紹介や、彼らがゲームに入る前に学ぶサバイバル術、あるいは武器の使い方など、プレイヤー24人がお互いの力量を探り合う訓練シーンなどのエピソードで綴られ、それがちょっと長すぎると思えなくもない。

 しかしそれでも、愛想も飾り気もないが家族思いで意志の強い主人公、カットニスを演じるJ・ローレンスの、繊細さと激しさを見せる演技がここでは光る。思えば、この女優の前作「ウインターズ・ボーン」でも、本作と似たような母親と弟妹二人の面倒を見るけなげな娘の役どころだったと今も記憶にある。案外その役が受けて本作への抜擢に繋がったのかも知れない。ま、余談はさておき、“殺し合い”だけが売りに見える本作だが、そこまで残虐性もないどころか、意外にも愛と勇気とチエとやさしさものぞくあたり、“異色の”青春ものでもあるようだ。“青春もの”といえば“明るくさわやか”が相場だが、たまにはこんな物騒な青春ものもあっていい。
(2012/10/6)

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