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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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個別映画評

捜査官X
武侠

捜査官X
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2011年
香港/中国
時間115分
監督ピーター・チャン
脚本オーブリー・ラム
音楽チャン・クォンウィン、ピーター・カム
出演ドニー・イェン、金城武、タン・ウェイ、ジミー・ウォング、クララ・ウェイ、リー・シャオラン

オフィシャルサイト

 舞台は19世紀初頭の中国。雲南省のとある小さな村でその不可解な事件は起きる。両替商に押し入った2人組の強盗が、偶然そこに居合わせた紙職人のジンシー(ドニー・イェン)との争いになり、殺されてしまう。すぐさま町から事件担当の捜査官シュウ(金城武)がやって来てことの真相を調べはじめる。するとその強盗たちが、指名手配中の凶悪犯だったことが分かる…というのがオープニングだ。そして物語はここから幕を開けるのだが、それにしても凶器を振り回す札付きのワルどもが、なんで妻と2人の子供と平凡に暮らす普通の紙職人に殺されてしまったのか?

 監督ピーター・チャンは、そんな疑問を次のような手法で解いてみせる。それは紙職人ジンシーの供述から見えてくる状況と、現場に残された数々の痕跡が示す事件の真相の相違点だ。その相違点を具現化することでこの監督は、“謎とき”をしてみせるのだ。つまり、人体内部を視覚化したり、事件現場に捜査官シュウ自身が立ち会う“脳内推理”なる手法で事件を再現してみせるのである。そしてその結果、見えてくるのはジンシーが証言する供述の矛盾点なのだが、その明かされていく過程がまるで推理小説を読むようで面白い。そう、彼ジンシーは、恐るべきカンフーの使い手だったのである。

 邦題はまるで“刑事モノ”みたいな本作だが、原題は「武侠」でカンフー・アクションそのものだ。そしてその主役が誰かは題名で分かるものだが、ここではそれがそのものズバリなのが面白い。なぜなら邦題では確かに捜査官を演じる「金城武」が“主役”にみえるが、原題ではやはり「ドニー・イェン」が“主役”なことは明白だ。もっとも、国によって客を呼べる役者を“主役”に据えるのは当然と云えば当然なのだろうが、これまであったあまたの題名の中でも、これほど見事に題名が役者で変わる作品も珍しい。ま、このふたりが主役なのだからこれまた当然のことではあるのだろう。

 物語前半は謎解き風、そして後半はカンフー・アクション風と、流れも話しも多彩な本作だが、舞台となる山村の二階建て家屋の、草むす一階屋根に飼われる牛の光景だとか、この地方特有の牧歌的な自然描写も、やはりこの作品の見どころに違いない。
(2012/10/20)

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