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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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影なき男
SHOOT TO KILL

影なき男
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1987年
アメリカ
時間110分
監督ロジャー・スポティスウッド
脚本ハーブ・ジンメル、マイケル・バートン、ダニエル・ペトリ・Jr
音楽ジョン・スコット
出演シドニー・ポワチエ、トム・ベレンジャー、カースティ・アレイ、クランシー・ブラウン、リチャード・メイサー

 「物語」にはおよそ“起承転結”がある。そしてその一番の“見せ場”は、やはり物語終盤近くに持ってくるのが常道だろう。ところが本作は、そんなセオリーを無視するかのように、いきなりその、“見せ場”からスタートする。

 サンフランシスコの宝石店で盗難事件が発生。出動したFBI捜査官のシドニー・ポワチエが捕えたのは、なんとその店の店主だった。実は、店主の自宅に押し入った男が、店主夫人を人質に取り、その命と引き換えに、ダイヤを渡せと要求していたのだ。しかし、男はダイヤを手にすると、冷酷にも人質の左目を撃ち抜いて殺害。捜査陣をあざ笑うかのようにその場から逃亡する……。

 数日後、男はカナダへの逃亡を企て、国境近くの山岳地帯で釣り客ツアーの中に紛れ込む。だがそこへ人質を死なせた自責の念から自分の手でホシを挙げたい捜査官ポワチエもやってくるのだ。彼は、ツアー客の後を追うため、嫌がる地元ガイドのトム・ベレンジャーを強引に口説き落とす。かくて“捜査”はプロだが“山”はシロウトのポワチエと、経験の差からそのポワチエと意見がかみ合わぬ山の専門家ベレンジャーの、命がけの追跡行が始まるのだ。一方、そんなこととはツユ知らぬ、山岳ガイドでベレンジャーの恋人でもあるカースティ・アレイの一行は、森林を抜け渓谷を渡り、そそり立つ断崖へと差しかかるのだが……。

 ツアー客にまぎれた左目を撃ち抜くことにこだわる凶悪犯が誰なのか、劇中の客はもちろん、見る側にもそれが分からないのが面白いところだ。あいつでもないこいつでもないと、画面に入り込んで犯人を想像するのもこの作品のお楽しみだろう。だが不満もある。犯人の顔が分かってからの展開にヒネリがないことや、男がナゼ被害者の“左目”にこだわるのかなど、いくつかの疑問点が明かされないからだ。

 “見せ場”から始まる物語は、往々にして肝心のクライマックスが盛り上がらず、そのままズルズルと尻すぼみに終わる場合が多いものだが、市街地での逃亡劇を皮切りに、森林、渓谷、断崖、雪原にと、果てはフェリー内での銃撃戦に至るまで、手を変え品を変えてのアクション場面のつるべ打ちに、誰もが満足させられるに違いない。
(2012/10/28)

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