正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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のぼうの城

のぼうの城
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2011年
日本
時間145分
監督犬童一心、樋口真嗣
脚本和田竜
音楽上野耕路
出演野村萬斎、佐藤浩市、榮倉奈々、成宮寛貴、山口智充、上地雄輔、山田孝之、平岳大

オフィシャルサイト

 この物語の主人公は、病に倒れた父に代わって城代となる成田長親だ。だがこの主人公、およそ武士としての資質に欠ける男で、武術もダメなら馬術もダメな、ダメダメ侍なのだが、なぜかその穏やかな性格から“のぼう様”と呼ばれて領民に慕われていたのだ。もっともその“のぼう”とは“でくのぼう(木偶の坊)”つまり「木で作った人形で役立たず」の意だ。そう、主人公は武士からも領民からも、ある意味バカにされていたと言っても過言ではないそんな人物だ。

 その成田長親(野村萬斎)が城を預かる“忍城”に、秀吉の命を受けた石田三成(上地雄輔)が、大軍を率いて攻めて来る。時、まさに戦国末期。天下統一まで残す敵は関東の北条勢だけとなった秀吉(市村正親)が、腹心三成に北条家の支城である忍城攻略を命じたのだ。当然ながら忍城はただならぬ緊迫感に包まれる。だがそんな時、ノホホンと田植えを手伝い、子供たちと戯れていたのが“のぼう様”の異名をとる長親だったのである。

 どう考えてもわずか500の忍城勢に勝ち目はなく、家臣の正木丹波守(佐藤浩市)をはじめとする城内主要メンバーの意見はどれも、降伏もやむなしだった。ところが、開城交渉にきた軍使の高飛車な物言いに、城代長親が反発。突然「戦いまするゥ〜」と宣戦布告するのである。“のぼう様”のまさかのその一言に家臣も領民も百姓も一致団結。ここに豊臣軍2万対成田勢5百と領民たちの戦いが始まることに……。

 その戦闘の一部始終がこの物語の顛末なのだが、攻めあぐねた三成が忍城を人工の堤で取り囲み、決壊させて水攻めにする場面や、長親がその水浸しの水面に小舟で漕ぎだし、包囲する豊臣軍の前でひょうきんに舞うシーンなど、なかなか見応えがある。ただここに描かれる「長親」の性格が曖昧なのはよろしくない。彼の奇癖や奇行が豪胆さがさせるものか、あるいはただの変わり者だからなのか、人物像が明快であれば話にもっと深みが出たに違いない。

 「時代劇」も時代とともに変わるのだろうが、どこか現代風な成宮寛貴扮する若侍がいたり、榮倉奈々の姫さまがオキャンだったりは良しとしても、時おり飛び出す今風なセリフやタメ口が、この映画をどこか安っぽくしたようで、そこらがちょっと気にならないでもない。
(2012/11/13)

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