正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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Jocasi

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天地明察

天地明察
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2012年
日本
時間141分
監督滝田洋二郎
脚本加藤正人、滝田洋二郎
音楽久石譲
出演岡田准一、宮崎あおい、佐藤隆太、市川猿之助、横山裕、笹野高史、岸部一徳、渡辺大

オフィシャルサイト

 “伊能 忠敬”といえば、歩いて日本中を測量し、初めて地図にまとめた人物としてつとに有名だが、およそその100年ほど前、こちらも歩いて天体を観測し、星や太陽の位置から正確な「こよみ」を作り上げた“安田算哲”のことはあまり知られていない。そしてその歴史上の人物“安田算哲”にスポットを当てたのが本作である。

 囲碁打ちの名家、つまり将軍に囲碁を教える家系に生まれた算哲(岡田准一)は、「算術」と「星」の観測以外は眼中にない男で、そのためにたびたび失策もやらかす。物語前半はそんな算哲のなりふり構わぬ算術解きへの熱中ぶりと、生涯の伴侶となるえん(宮崎あおい)との出会いや、後に盟友となる天才和算家・関孝和(市川猿之助)との出会い、そして天覧囲碁試合の模様などを織り交ぜて展開する。だがその形ばかりの囲碁勝負に疑問をもつ算哲に、将軍綱吉の後見人・会津藩士の保科正之(松本幸四郎)が興味を示し、そのころズレが問題になりはじめていた800年も前の唐の時代の暦を新たに作りかえるという、一大プロジェクトのリーダーに算哲を抜擢する――。

 原作は2010年の本屋大賞に輝いた冲方丁(うぶかたとう)の時代小説だが、江戸時代前期の日本にこんな壮大なプロジェクトがあったことも驚きだし、しかも歴史の闇に埋もれていたその快挙をすくいあげ、世に知らしめた作家魂と、それを映像にしてキッチリと見せるこの監督の力量にも驚きだ。

 ストーリーもだが、たぶん時代劇で描かれるのは初めてと思われる小道具や大道具がまず見もので、たとえば、紙に書いた枠の中に赤と黒の木片を並べて計算する、いわばソロバンの先祖みたいな『算木』だとか、ドーム型の木製観測台や、観測地まで運んで組み立てる、こちらも木製の観測機材など、どれも今まで目にしたことのないシロモノばかりだ。さらにはそれらの機材とともに道をゆく観測チーム一行の、まるで軍隊の行進かと見まごうばかりの、歩数を数えて歩くその歩きっぷりの何と見事なことか!ま、そんな見どころがいっぱいだ。演じる役者たちもピタッと役にハマっているものの、長い年月の物語の割には主人公夫婦が若いまま、なのがちょっと気になった。
(2013/2/16)

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