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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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キャリー
CARRIE

キャリー
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1976年
アメリカ
時間98分
監督ブライアン・デ・パルマ
脚本ローレンス・D・コーエン
音楽ピノ・ドナッジオ
出演シシー・スペイセク、パイパー・ローリー、ウィリアム・カット、ジョン・トラヴォルタ、エイミー・アーヴィング

 シシー・スペイセク演じる女子高生キャリーは、そのサエない容姿とオドオドした物腰でバカにされ、学校中の笑い者になっていた。オープニングは、そんなキャリーが体育のあとのシャワールームで、初めての生理にビビリまくり、心ないクラスメートたちのイジメを受けるという、何ともやるせないシーンから始まる。そしてそんなシーンを見せられると、昨今、世間を騒がせている“イジメの構図”が、今も昔も少しも変わっていないことに気付かされて暗澹たる気分にさせれるのだが、物語はそのキャリーの母親パイパー・ローリーの異常なまでの宗教狂信や、キャリーが自分の中に“怒り”の感情が蓄積されると、無意識のうちに物体を動かす“テレキネシス”そう“念力”の持ち主であること、などを見せながら進むのがこの物語の前半だ。

 そして中盤。学生たちが楽しみにしている学年末のダンスパーティ“プロム”へ向けての準備やらパートナー選びやら、そんな学園風景が描かれる一方で、一部のクラスメートによるキャリーへの残酷な“イジメの仕掛け”が進んでいく――。

 原作がスティーヴン・キングのこの物語は云わずと知れたホラーなのだが、今見てもここまでは立派な青春映画だ。主人公キャリーは控えめな普通の高校生だし、演じている役者たちもまだ若いウィリアムカットやジョン・トラヴォルタ、それに後にスピルバーグの奥さんになるエイミー・アーヴィングに、この映画が縁で監督デ・パルマと結ばれることになるナンシー・アレン(どちらも後に離婚するが…)など、それまで無名だった俳優たちがこれを足掛かりに世に出ていることからしても、この映画の“青春度合”が計れようというものだ。
 だが物語はこのあと、その年のクィーンに選ばれ、仕掛けられたワナとも知らず夢見心地で舞台に上がるキャリーの頭上に、ブタの血が降りそそいだ時、そんな青春物から一転、ホラーとしてのコワサの真髄を見せ始めるのである。

 そのキャリーを演じたスペイセクにしても、この映画で演技派女優として名を上げるのだが、それから30数年後の今年、こちらも「キック・アス」で“ヒット・ガール”に扮して大暴れしてみせたクロエ・グレース・モレッツが、再びこの役に挑むようだ。最後の最後まで観客をビビらせた本作のブライアン・デ・パルマに、リメイクする監督がどこまで迫れるか、今から楽しみだ。
(2013/3/13)

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