正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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アルゴ
ARGO

アルゴ
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2012年
アメリカ
時間120分
監督ベン・アフレック
脚本クリス・テリオ
音楽アレクサンドル・デスプラ
出演ベン・アフレック、ブライアン・クランストン、アラン・アーキン、ジョン・グッドマン、ヴィクター・ガーバー

オフィシャルサイト

 「事実は小説より奇なり」という言葉がある。この映画がまさにそれで、劇中の会話にも出てくるが、ひとつ間違えば“世界中の笑い者”になりかねないウソみたいな作戦が敢行されるのだ。そしてこれが事実だというから驚きである。もっとも当時、このことは一大スクープであるものの、コトが人命にかかわるだけに秘密裏に処理され、公になることはなかったようだ。それを“フィクション”にして見せたのがこの映画だ。はからずもその“事実の重み”が、ここで並々ならぬスリルとサスペンスを生みだすことになる。

 革命の嵐が吹き荒れた1979年のイラン。がん治療でアメリカに亡命した元国王パーレビの引き渡しを求めてイランの過激派が暴動を起こし、米国大使館を占拠する。職員たちは機密書類は裁断、器機類は破壊するものの52人が人質となり、6人の職員がからくも大使館の脱出に成功。逃げ込んだカナダ大使の私邸で潜伏生活を送ることになるのだがバレれば即、待つのは投獄か処刑だ。一方アメリカでは、6人の無事を確認した国務省がCIAに救助を要請。人質奪還のスペシャリストであるベン・アフレックにその任務が与えられ、こうして彼の発案による前代未聞の救出手段“ハリウッド作戦”が動き出すことになる。そしてその作戦とは、ニセの映画プロジェクトを立ち上げ、かの6人をそのスタッフに偽装させた上で空港から出国させる、というものだった。かくてSF映画『アルゴ』の製作発表が行われ、シナリオはもとより、絵コンテなどその作品に必要な“モノ”なども準備して『アルゴ』プロジェクトが始動することに――。

 映画は冒頭の、過激派による大使館襲撃シーンから、まるでドキュメンタリーを見るような生々しい迫力で見る者を圧倒する。“実話”がもつ弱点でもある“結末”が分かっているにもかかわらず、終盤に近づくに従って緊迫感が増す構成は見応え十分だ。中でも、イラン側が裁断された大使館職員6人の顔写真を、多数の子供たちを使って小まめに復元。6人それぞれの顔が次第に輪郭を表わしてくる場面など、手に汗握らせずにはおかない。 「ゴーン・ベイビー・ゴーン」「ザ・タウン」と、どちらも作風に風格さえ感じさせたこの監督ではあるが、まさか3作目にしてオスカー像を手にするとは!。彼が“ポスト・イーストウッド”とささやかれるのも、あながち“絵空事”ではなさそうだ。
(2013/3/18)

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