正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
映画評の続きを読む

映画評のアクセスランキング

血と怒りの河

悪魔の追跡

ナビゲイター

正統派映画評!『映画開拓史』点数の数え方

点数の数え方

正統派映画評!『映画開拓史』のスポンサー

Jocasi

個別映画評

ズール戦争
ZULU

ズール戦争
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1963年
イギリス
時間138分
監督サイ・エンドフィールド
脚本ジョン・プレビル、サイ・エンドフィールド
音楽ジョン・バリー
出演スタンリー・ベイカー、ジャック・ホーキンス、マイケル・ケイン、ウーラ・ヤコブソン、ジェームズ・ブース

 「ズール戦争」とは、今からおよそ140年ほど前、南アフリカのナタールで起こった先住民ズール族と、そのころそこに駐屯していたイギリス軍との、ホントにあった戦争だ。映画自体も50年も前の作品だが、今見ても戦闘シーンの物凄さは相当なものだし、むしろ今の映画が安っぽく見えてしまう程の迫力に満ちているから驚きだ。

 物語はそのズール族の、足踏みならし砂煙を巻き上げて踊る、ド迫力の“集団結婚式”シーンに始まる。そしてその場に、族長と同席しているのがこの物語の先導役でもある神父のジャック・ホーキンスだ。宣教師としてこの地に来ている彼は、娘のウーラ・ヤコブソンともども式典の踊りをながめていた。と、そこへ、ズール族が蜂起してイギリス駐屯部隊1200名を虐殺したとの一報が入る。式場は大混乱となりそれを見た神父は娘を連れて伝道所へと逃げ帰る。そして砦で指揮をとる二人のイギリス将校、スタンリー・ベイカーとマイケル・ケインに撤退を進言するものの拒否されてしまう。かくて、わずか100余名の守備隊で4000ものズール族を迎え撃つことになるのだが果たして……。

 武器といえば槍と盾しか持たないズール族と、銃火器で武装したイギリス兵の戦いだから、勝敗は目にみえているようなものだが、人数で勝るズール族がまるで寄せては返す波のように統制だった戦闘隊形で攻め寄せるさまは、ゾッとするほどにも恐ろしい。ことに盾を槍で叩いてまるで“蜂のうなり”にも似た音とともに押し寄せるのだから、その不気味さといったらハンパない。

 物語の前半はゆったりとした現実音だけの展開で退屈を誘わないでもないが、実はこれが話しをつなぐ絶妙な“間”にもなっていて、ズール戦士たちが姿を現す中盤に入ると、この“間”がピリリと効いてくる。つまりこれは、パニック映画で中々姿を見せぬ怪物が、少しずつ姿を現す例の“ジョーズ”と同じテだ。

 今でこそイギリス映画界の重鎮的大スターのS・ベイカーとM・ケインだが、ここではまだ若く、特にまだ30代前半にしか見えないM・ケインなど、将校役ながら何となく頼りなげに見え、これで屈強なズール戦士と戦えるのかと思わせるところなど、この作品のお楽しみはいろいろだ。
(2013/3/27)

トップへ