正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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リンカーン/秘密の書
ABRAHAM LINCOLN: VAMPIRE HUNTER

リンカーン/秘密の書
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2012年
アメリカ
時間105分
監督ティムール・ベクマンベトフ
脚本セス・グレアム=スミス、サイモン・キンバーグ
音楽ヘンリー・ジャックマン
出演ベンジャミン・ウォーカー、ドミニク・クーパー、アンソニー・マッキー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド

オフィシャルサイト

 アメリカの歴代大統領の中で、もっとも有名なのはやはりあの「奴隷解放の父」と呼ばれるエイブラハム・リンカーンだろう。そしてその「リンカーン」の名を冠した題名の映画が、なぜか最近よく目に付く。本作がそうだが、あのスピルバーグが手掛けているそのものズバリの大作「リンカーン」もそうだ。さらには、同じリンカーンでも、クルマの「リンカーン」に乗る弁護士の話だったりするまぎらわしいものもあるが、とにかく今、「リンカーン」に名を借りた映画がにぎやかだ。そんな、人に敬われる“偉人”リンカーンだが、その“偉人”が、何とここではヴァンパイア・キラーと呼ばれる二つの顔を持つ男だ。

 子供のころに、そのヴァンパイアに愛する母親を殺されたリンカーン(ベンジャミン・ウォーカー)は、友人のヘンリー(ドミニク・クーパー)から、アメリカ社会に紛れるヴァンパイアの実態を聞き、母親の仇を討つべく、ヴァンパイア・ハンターとして活動を開始する。彼は子供のころから使い慣れている手斧を武器にトレーニングを重ね、戦いのワザを磨いていくのだが、この物語がユニークなのは、このケッタイなホラー話しをそのリンカーンの伝記に、キチンとリンクさせていることだろう。まるで奴隷解放の原点がここにある、とでも云わんばかりだ。そしてそれが、タイトルにもある『秘密の書』、なのだ。

 つまり、劇中でリンカーンが肌身離さず持ち歩き、事あるごとに書き連ねる事柄――、それこそが本作の肝であり、それがヴァンパイアとの戦いの顛末、という訳だ。そしてさらに、奴隷制度を悪用するヴァンパイアたちが、自分たちの食用として奴隷を地下室に貯蔵。それを知ったリンカーンが、その制度の廃止に向けて立ち上がるという、何とも都合のいい解釈で人をくってみせたのがこのホラ話だ。それでも、クライマックスの、夜の闇をひた走る列車内外でのド派手なアクションシーンは見応え十分。だが残念ながら、そのアクションシーンが3D効果の狙いすぎか、あまりにもマンガっぽく見えてしまうのはマズい。ま、そんな訳でこの作品は、人によって小気味よいが、人によってはアホらしくみえるそんな二つの顔ある一篇、と言ったところか。

 蛇足だが、昨年公開されたロバート・レッドフォード監督の『声をかくす人』も、これまたリンカーンがらみの話だ。暗殺犯一味をかくまった罪に問われる女性の話で、こちらもなかなか面白そうだ。
(2013/4/6)

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