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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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L.A. ギャング ストーリー
GANGSTER SQUAD

L.A. ギャング ストーリー
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2012年
アメリカ
時間113分
監督ルーベン・フライシャー
脚本ウィル・ビール
音楽スティーヴ・ジャブロンスキー
出演ジョシュ・ブローリン、ライアン・ゴズリング、ショーン・ペン、ニック・ノルティ、エマ・ストーン

オフィシャルサイト

 この映画の冒頭に『悪の川を遡り、その水源をブッ壊しに行こう』というセリフがある。そしてこれこそがこの映画の出発点であり始発駅だ。ここからこの物語が始まることになる。この当時、ロスアンゼルスを牛耳っていたのが実在のギャング、ミッキー・コーエン。彼は警察ばかりか、政治家までも抱き込み、自分に刃向かう者には残忍な手口で報復する男だ。そんな逮捕もままならぬそのコーエンの強固な組織を、これはブッつぶしにいく男たちの実話だ。つまり、悪行たれ流すヤツらを、源流までさかのぼって浄化しに行く、という先のセリフが全てを語っている訳だ。

 白昼堂々と女性をかどわかすコーエン一味の悪行を、見過ごせずにいたオマラ巡査部長(ジョシュ・ブローリン)にある日、市警本部長(ニック・ノルティ)から密命が下る。それは警察バッチを外し、原題でもある“スクワッド”(少数精鋭部隊)を組んで隠密裏にミッキー・コーエン(ショーン・ペン)一味を壊滅させよ、というものだった。かくてオマラは、署内のハミダシ者6人を集め、ギャングもどきの荒っぽい手段で法に縛られることなく、彼ら一味に立ち向かっていくことになる……。

 で、ストーリーはサクサク進むし、マシンガンは派手にブッ放すし、ワルどもを片っ端からナギ倒して行く男たちはカッコいい。だが、“事実”の裏打ちがあるためか、その男たちの行動がいささか気にならないでもない。たとえば、思いつきみたいに敵の根城に飛び込んだはいいが、居合わせた警官に逆に追われて刑務所にブチ込まれたり、狙うコーエン邸にいとも簡単に忍び込み盗聴器をセットしたりと、ディテールの甘さが目につくシナリオがちょっと気になる。だって、雨あられと降りそそぐ銃弾の中、バタバタ倒れるのがギャングばかりでは、なんぼなんでも見ているこちらの尻のあたりがこそばゆくもなるものだ。

 しかし、演じる俳優は中々見せる。なかでも、冷酷かつ凶暴なギャングのボス、コーエン演じるショーン・ペンがいい。突然プチンとキレて感情をむき出しにするあたりなんとも不気味で、見る者をして“この男だけは決して許せない”という気分にさせるのだからリッパなものだ。そして何より、観客にとって見終えたあとの“爽快感”、これはうれしいものである。
(2013/5/9)

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