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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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脳男

脳男
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2013年
日本
時間125分
監督瀧本智行
脚本真辺克彦
音楽 今堀恒雄 ガブリエル・ロベルト
出演生田斗真、松雪泰子、江口洋介、二階堂ふみ、太田莉菜、大和田健介、染谷将太

 題名からして異様だが、そのストーリーもまたどこか異様だ。それはオープニングの映像からしてそうだ。なんと、このミステリーは女の顔を万力で固定してペンチで舌を引き出すと、いきなりそれをハサミで切断するという何ともおぞましい場面から始まるのである。しかも、机の上には他にもホルマリン漬けされた舌入りのビーカーがいくつもあり、気の弱い観客なら卒倒しそうな幕開けなのだ。そう、物語はそんな物騒なオープニングでスタートする……。

 巷で連続爆破殺人事件が発生。そんな中、舌を切られた女が乗り込んだバスが爆破。女は身体に爆薬をセットされていたのだ。そしてこのバスに乗り損ねて難を逃れる松雪泰子が事件に深くかかわることになる。事件の裏には爆弾魔の二階堂ふみと太田莉菜のふたりの女が絡んでいて、その共犯者とみられる生田斗真の「脳男」が逮捕されることから物語が動き出す。しかし、その男は“鈴木一郎”と名乗る以外は一切供述しようとはしないのだ。そこで男の精神鑑定を依頼されるのが精神科医の松雪泰子だ。やがて男が超人的頭脳の持ち主であることや、人間的感情はないが、なぜか時間には異常なまでに正確な生活行動パターンの持ち主であること、などが分かってくる。幼いころに両親をひき逃げ事故で亡くした彼は、大富豪の叔父に引き取られるがその叔父が息子夫婦を失った怒りから、彼の並はずれた頭脳を正義のために生かそうと考え、彼を悪を倒す“殺人マシーン”に鍛え上げていたのだ。つまり彼は、爆弾魔一味を倒すために彼らのアジトに潜入していたところを、偶然にも踏み込んできた刑事の江口洋介に捕まった、と言うわけだ。かくて、無表情でまばたきひとつしないその男を世間は「脳男」と呼ぶことになるのだが──。

 第46回江戸川乱歩賞を受賞した首藤瓜於(しゅどううりおう)の同名ミステリー小説の映画化だが、主人公を演じる生田斗真の、その人間離れした「脳男」が異色だ。なにしろ、まばたきしない男の役どころなのだから演じる彼も大変だったに違いない。対する爆弾魔を演じる二階堂ふみ、太田莉菜の二人組の常軌を逸したハジケッぷりもなかなかの見もので、レンタル店のコーナーで見つけてもジャンル不明で無視されかねない異様な題名ながら、観れば結構楽しめるミステリー・サスペンスの快作だ。
(2013/10/17)

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