正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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個別映画評

47RONIN
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点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2013年
アメリカ
時間121分
監督カール・リンシュ
脚本クリス・モーガン、ホセイン・アミニ
音楽イラン・エシュケリ
出演キアヌ・リーヴス、真田広之、浅野忠信、菊地凛子、柴咲コウ、赤西仁、田中泯

オフィシャルサイト

 ハリウッド製時代劇は古いところではジョン・ヒューストンの「黒船」があるが、しかしその原題は「The Barbarianand the Geisha 」(野蛮人とゲイシャ)で、ハリウッドでのサムライ認識は,このころまだ前世期の遺物並でしかなかった。それから45年。エドワード・ズウィック の「ラスト・サムライ」では「侍」本来の威厳と尊厳が復活。やっとハリウッドも「サムライ」の本質が分かってくれたと喜んだのも束の間、ここに来てまたもや逆戻りした感のあるのが本作だ。

 時あたかも綱吉の時代。赤穂に流れ着いた混血少年カイ。瀕死のところを浅野内匠頭に助けられ、その下男として仕えるものの、周囲からは異端の男として蔑まれ続ける。しかしカイの、助けてくれた藩主・内匠頭への忠誠心は不変だ。

 そんな時、事件が起きる。陰謀たくらむ吉良上野介が自分の側室ミズキを使って浅野を幻惑。浅野が吉良に刃傷におよぶよう仕向けたのだ。かくて浅野のその身は切腹、お家は断絶。家老の大石以下一族郎党は赤穂を追われることになる、というあのお馴染みの「忠臣蔵」ベースの物語が始まるのだが、ここではその発端となる“松の廊下”での刃傷沙汰はないばかりか、側室ミズキは妖怪女だし、主人公のカイはイギリス人と日本人の混血、という設定は、これはもうあの“復讐譚”とは明らかに別物なのだ。

 どうやら監督カール・リンシュの狙いは「ロード・オブ・ザ・リング」や「ハリー・ポッター」シリーズみたいなファンタジック・アドベンチャーにあったのだろう。だからここでは、登場するのが巨大な鹿のバケモノだったり、妖女ミズキの、キモノが生き物と化して宙を飛び竜に変じて大暴れしたりと、そんな荒唐無稽な展開と、ド派手演出が賑やかだ。3Dの見せ場がここにある。だが、驚くのはその舞台となるイメージの異様さで、登場人物たちのコスチュームはまるで中国と日本の混合物だし、江戸時代の日本の筈なのに、アジア的イメージが満載の城が乱立していたりと、まったく舞台設定も時代考証もあったもんじゃない、のだ。なかでもマズイのは、主人公カイを演じるキアヌ・リーヴスをはじめ、大石内蔵助役の真田広之、吉良上野介の浅野忠信、そして藩主・浅野のひとり娘ミカ姫役の柴咲コウにしても、彼らが演じる人物のキャラが、菊池凛子の妖怪女のほかは、まるで立っていないのだから何ともザンネンな話ではある。ついでに言えば本作だけは“吹き替え版”がおすすめのようだ。
(2013/12/11)

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