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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜

WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2014年
日本
時間116分
監督矢口史靖
脚本矢口史靖
音楽野村卓史
出演染谷将太、長澤まさみ、伊藤英明、優香、西田尚美、マキタスポーツ、有福正志、

オフィシャルサイト

 大学受験に失敗したうえ彼女にもフラれ、ガックリ気分の主人公・染谷将太は、たまたま手にした林業PRのパンフレットでほほ笑む美女に、たちまちノボセるチャラい男だ。そしてただそれだけの理由で、1年間の林業研修プログラムに参加することになる。ところが彼が配属された現場は、ケータイの電波も届かぬ“超”ド田舎の、その名も“神去(かむさり)”なる小さな村だ。

 かくて、典型的な都会っ子の主人公には戸惑うことばかりの林業修業が始まる。で、その指導者として登場するのがワイルド過ぎてもはや凶暴でさえある先輩の伊藤英明だ。このところテレビCMで彼の黒光りするムキムキの肉体をよく目にするが、ここでもその逞しい体躯を生かして野性味あふれる先輩を好演。その印象は強烈だ。そんな厳しいシゴキもだが、命がいくつあっても足りない過酷な林業の現場に、いい加減な性格の主人公はすっかり怖じ気づき逃げ出そうとするものの、例のパンフの美女の長澤まさみがこの村に住んでいると知ると、途端に気分を変えて、ヤッパ頑張ろう、なんて決意するところが今風だ。

 勿論そんな主人公が、素朴で朴訥でそれでいて逞しい村人たちとの関わりを通じて成長していく姿が、物語の芯なのは当然だが、彼が体験する山での生活が、いつの間にか観客までもその気にさせてしまうこの監督の演出力こそが、実は一番の見どころのようだ。それは、主人公の尻に吸い付く山ヒルで笑わせたかと思うと、クライマックスでの豪快この上ない奇祭を、さも実在するかのごとく描き切ってみせるからだ。

 惜しいのは「GOOD JOB 」に引っ掛けた「WOOD JOB!」なる題名だ。いかにテーマが「林業」でも、これでは地味すぎて観客の「見たい」気分を刺激するとは思えない。ことほど左様に本作は、確かに訴求力弱い題名とは思うものの、それを支えるストーリーは才気煥発。明るく爽やかで、まさに泣けて笑える感動作、といったところだ。しかもこの映画で、林業の原点である舫い結びの結び方から巨木への鋸の入れ方まで、事細かく見せられたボクなんか、なるほどそうやって樹を倒すのかと、妙に納得したものだ。そしてそんな細かな作業を描きながら、決して“林業礼賛”に走ることなく、あくまでも「人」のドラマ“人間賛歌”に徹したところが実にいい。見かけは惜しいが中身は「グッド」な「ウッジョブ!」だ。
(2014/5/21)

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