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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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シアター・ナイトメア
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シアター・ナイトメア
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2014年
イギリス
時間89分
監督フィル・ホーキンズ
脚本フィル・ホーキンズ
音楽リチャード・ボジャース
出演ロバート・イングランド 、フィン・ジョーンズ、エミリー・バリントン、 マラカイ・カービー

オフィシャルサイト

 あの、『エルム街の悪夢』で不気味な殺人鬼フレディを演じたロバート・イングランドの、これは一風変わったサスペンスだ。それというのも、ここでの彼はフイルム映写技師の普通のオジサンだからだ。ところがこのオジサン、昨今の寄せ来るデジタル化のあおりで年下の支配人から配置転換を告げられてしまう。しかも、あろうことかそこは、長年の映写技師としての腕も誇りも無視された、劇場内売店の「売り子」だったのだ。

 かくて、映画そっちのけの暗がりで、イチャつく若者どもにポップコーンを売るハメになったオジサンの、一大リベンジが、ここに始まることになる。そしてそれは、映画館に来た連中を館内に閉じ込め、自分の筋書どおりに動かしてその模様を撮影、究極のサスペンス映画に仕上げる、というものだった。そう決めるとオジサンは売り子の制服を颯爽と脱ぎ捨て、レイトショー(深夜上映)に来た一組のカップルを標的に定め、用意したシナリオどおりにコトを進めはじめる。つまりそれは、自分が寸分も疑われることなく、人を介しての殺人を実行。その一部始終を撮影してリアルなサスペンス映画を撮ることだったのだ。こうしてターゲットにされたカップル目線で物語は展開するのだが、観ているこっちまでビビらせる仕上がりになっていく。

 最近の映画離れのせいか、朝一で観に行った劇場にまだ客は誰もいなくて、ポッンと自分ひとりの時があったりするが、そんな状態はケッコウ不気味なものだ。思わず誰か早く来ないかと心待ちしてしまったりする。そんな“劇場の怖さ”みたいなものをこの映画はうまく捉えていてそのあたりがなんともウマいし、さらには劇中で上映されている映画が、例の『エルム街』の監督W・クレイブンの『サランドラ2』であったり、犯人のオジサンにアレコレ映画ネタをしゃべらせたりと、要するに映画好きの心をくすぐる仕掛けがあちこちにみられるところもまた何とも楽しい。

 物語の舞台は限られた「劇場内」だけという狭い空間であり、登場人物もこれまた数人と少ないバリバリの「低予算」映画の為か、日本では未公開ではあるものの、観客の裏をかく脚本のウマさと、ストーリー展開の巧みさで終盤まで飽きさせない。そうなのである。これは、例えカネは懸けなくても、チエと工夫でおもしろいものはできると言うことを、見事証明して見せたエンターテイメイトムービーなのだ。
(2014/02/26)

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